サーキット走行
ほぼ10年ぶりのサーキット走行会。今のバイクに乗り続けても13年になるが、サーキットを走ったのはこれまでに2回だけ。不安を感じながらも、この機会を逃すと次はいつになるかわからないので、思い切って申し込んでみた。
今回のサーキットは富士スピードウェイのショートコース。朝7時半の集合に向けて5時半過ぎに家を出た。東名高速を御殿場まで向かう途中、初冠雪の富士山がとても美しい。
今回の走行会、主催者はグリップ商事というタイヤの卸問屋さん。普段お世話になっているバイク屋さんが紹介してくれて、そのバイク屋さんからも店員さんとお客さんあわせて6名ぐらいが参加。とはいえ、平日の真っ昼間のサーキット走行会なんて何人の人が来るんだろうと思っていたら、いるわいるわ、その数およそ120台!
国産の古いバイクもいれば、ドゥカティやKTM、 エムブイアグスタまで。みんな仕事してないんだろうか…?
朝9時半頃から四つのグループに分かれて1回約20分のサーキット走行を1日で3セット行う。僕は一番初級者レベルのグループで、久しぶりのサーキットを安全に楽しむつもり。しかし、一番へたっぴなグループと言いながら走り出してみると本当にそれでもみんな早い!
僕は圧倒的に遅くてビリから2番目か3番目をふらふらと走る感じ。最初の20分はあっという間に過ぎてしまい、自分が何をしたいのかわからないまま、変な高揚感だけが残った。
お世話になっているバイク屋のお兄ちゃんに、前後のブレーキの使い方と腕と肩の力を抜くことについてのアドバイスをもらい、約1時間半後に2セット目の走行。相変わらず遅いけどテーマがはっきりして少しずつ走ることが楽しくなった。
僕のバイクは他と比べればすっかり古い型になりつつあるのだが、「自分は全然その性能を使い切っていない」と走るたびに痛感する。今回はショートコースだからストレートで全開にすることすらままならない。タイヤのグリップがどこまで聞くかもわかっていないので第一コーナーで突っ込んでいくのも本当に怖い。いつもながらバイクに申し訳ないなと思ってしまう。 それでもやっぱりバイクで走ることはとても楽しいのだ。 3セット目が終わる頃には時刻も14時。 朝はくっきり見えていた綺麗な富士山が東区の雨雲に隠れ始めた。 雨に降られてはたまらないので今日は早めに解散。
下道を大井松田のインターまで、富士山を下る気持ち良いワインディングを走りながら、今日の余韻に浸る。小腹がすいたので、大井松田インターの近くの美味しいパン屋さんでお土産のパンを購入。そこから東名高速を小一時間走ればもう都内に到着だ。あー、快適。平日に、なんという贅沢。
やっぱり、バイクが好きだ。
大井松田IC近くのおいしいパン屋さん ヨコヤマ